You only live once! NJ Lifeのブログ

日米のおもしろ文化比較&生きた英語表現のレポート

アメリカに愛犬を連れて来るには

f:id:NJllife:20190607025410j:plain

何事も動いてみないことには分からないことって多いですよね。

今回は「犬をアメリカにつれていくには,何したらいいの?」です。
私の経験をお話しします。

インターネットで調べても,そのほぼすべてに,同じアメリカでも州によって違うし,色々変更になることもあるから,詳しくは必ず自分で調べてねって趣旨の事が書いてあります。
全くその通り。
だけど,本当に分かりにくいんです。
アメリカのニュージャージー州の検疫のサイトを調べても「CVIが必要です」って書いてありますが,CVI?なにそれおいしいの?状態です。
うーーーん。

仕方ない,近いうちに,毎年受けてる5種混合ワクチンを接種しにいく予定があるから,その時に獣医さんに相談してみよっと,軽い気持ちでいました。

渡米まで2ヶ月弱前。
動物病院へ。
予定通り5種混合ワクチンをちくっとしてもらい,いつものように先生が「何か他に気になるところはありますか?」と聞いてくれました。
そこで年末にアメリカに引っ越し予定で犬もつれていきたい旨伝えて,「CVIが必要って書いてあるんですけど,なんのことですかね?」というと,急に空気がピリッとするのを感じました。

そのあとすごい勢いで下記の事を言われました。(記憶を元に書いてるので,多少違うところはあるかもしれません。)

「CVIが何かはわかりませんが,こちらでできるのは日本の出国と入国に関することだけです。出国は基本そんなに大変ではありませんが,帰国時に犬を連れて帰ってくるのはとても大変です。なので出国までにどれだけ準備をしていくかが大切なんです。」

「でも(私の名前)さんは狂犬病の接種は集団接種ですね。集団接種の場合,この市では自治体から獣医師が委託されて接種しているので,証明ができません。証明書は出せないんです(断言)」

「(今までの狂犬病ワクチンはカウントされず最初から受けなければいけないから)今から1ヶ月おいて二回の接種が必要で,一週間後に抗体検査,結果が出るのにも時間がかかるし...年末には間に合わないですよ。」

「まぁそういうめんどくさい手続きを自分ですべてアメリカでやるなら別ですが。アメリカに行くだけなら,まぁ出来るんじゃないですか。不可能だとは言ってないです。ただ帰国時は,アメリカの獣医師は恐らくそんな事知らないでしょうし,自分で問い合わせて調べないと誰も助けてくれないと思います。ちゃんとやらないと,最大180日,犬は空港から出れなくなります。」

「書類を書かないといけないなら,書式を用意してください。付箋でこことここを書いてって指示してくれたら,書きますよ。ただまずご自身で検疫所に連絡して何が必要か調べてください。」

なぜか途中から責められているような,突き放したような強い口調でした。
とりあえずその日はあまりの情報量の多さと口調の強さに圧倒され,心と頭の整理がつかないまま帰宅しました。

そもそもちゃんと毎年狂犬病ワクチンを受けてるのに,集団接種だとなぜそこが証明できないのか。(理由についてはその獣医さんは色々おっしゃってましたが...こちらとしてはなんの落ち度もない内部の話だったので納得はできなかったです。)

まず成田の検疫所へ電話。
検疫所ってそんなに簡単に電話して問い合わせできる事にまずびっくり。
電話に出てくれた女性に事情を話し,狂犬病ワクチンは集団接種でしていますと言うと「自治体でワクチン接種の証明書を発行してもらってください」と。
私「えっ...発行してもらえるんですか?」(獣医さんの言ってることと違うぞ)
女性「皆さんそうされてますよ。お住まいの自治体に問い合わせしてみてください。それを事前にこちらでFAX等してくれたら大丈夫か内容の確認もしますよ。」

市役所に電話
若そうな声の男性「えっとー,あの,鑑札で証明になりませんか?」
(ここからか。ならないから電話してるんでしょっと,あまりに頼りなさそうな声の主にイライラ。小心者なので言えないけど。)
男性「少々お待ちください......確認しますので折り返しご連絡します。」
(待てど暮らせど連絡来ず)

仕方ないので再度市役所に電話。
女性が出て全く同じ説明をする。
「狂犬病ワクチンのお知らせ葉書の,市役所側が保管している半券のコピーだったらお渡しできます」とのこと。
...検疫所からは「証明書」って言われたんだけどな...。
だけどとりあえず送ってもらって,検疫所の方に確認してもらうしかないと思いました。

...ああ,もう愛犬をアメリカに連れていくのは諦めた方がいいのかなとだいぶ弱気になってきました。
愛犬が空港で何ヵ月も足止めをくらい一人残されてしまったら?そんなリスクをおかしてまで連れていくのは果たして正しいのかな。犬をつれて行けなかったら誰に預けたらいいんだろう。はぁ一緒に行きたかったな...。

だけどその事態は一本の電話で一気に好転。
先ほどの市役所の女性です。
彼女は検疫所に連絡をとってくれたらしく「半券のコピーではダメでしたので,こちらで書式を用意します」と言ってくれました。その後本当にちゃんとした証明書を送ってくれて,その後自分でもキチンと免疫所にも確認してもらいました。

その女性には本当に感謝しかありません。
獣医さんは,私の住む市では狂犬病ワクチン接種の証明書は出せないと言い切っていたので,彼女がしてくれたのはもしかしたら特例だったのかもしれません。(それかその獣医さんの認識が間違っていたか)

とにかく,動物を海外につれて行くのは,ペットであろうと輸入輸出扱いになります。

早めに各窓口に問い合わせをすることをおすすめします。